初めての茶会楽しみ方教えます

【第1章】<持ち物と注意事項>





お茶席には大きく分けて二種類あります。
一つは正式な茶事です。 これは3〜5人のお客様を招いて炭点前や懐石、濃茶・薄茶(訳の分からない言葉ばかりですね)を差し上げるもので、およそ3〜5時間かかるのが普通です。
もう一つは大寄せの茶会。 不特定多数の大勢のお客様を対象に、茶券などを販売したりして1服のお茶をさしあげる茶会です。 席の大きさにもよりますが、1回で10人〜20人(多いときは50人以上の場合もあります)ほどのお客様が入ります。 30〜40分くらいで済みます。
はじめてお茶会においでになるにはこの大寄せの茶会がぴったりです。 とくに地元の公的な茶室や公民館活動とか、いろんなイベントで開かれているお茶会は気楽に入ることができますので、最初はそう言うところから始めましょう。 
ということで、今回はこの大寄せの茶会を舞台にお話をすすめていきます。

お茶会(お茶席)は以下の流れで進みます。

    1:受付
    2:待合い
    3:席入り
    4:菓子を食べ茶を飲む
    5:道具の拝見
    6:退室

まずこの順序を頭の片隅にでも入れておきましょう。 次に何が始まるのか戸惑わなくてすみますからね。(具体的には順を追って説明していきます)

さて、最初にお話しするのはお茶会に行く場合の若干の注意と持ち物です。

まず、持ち物。

最低限必要なものとして、扇子、懐紙、楊子があれば充分です。 どのようなものかわからない場合はお茶屋さんや茶道具屋さんで売っていますので「一番お徳用なものをください。」と言えば揃えてくれます。そう、お徳用で十分。決して高いものをそろえる必要はありません。全部で1500円位で揃えられます。
懐紙と楊子はお菓子を食べるときに必要なものです。 扇子は暑いときに扇ぐ為に持つのではありません。 「私はお客さんです」と言う目印になるものです。 あとは、それらを入れる懐紙挟み(帛紗挟み)、古帛紗、帛紗 それから替え靴下やいろんな物を入れられる大きめのバッグ(数寄屋袋と言います)などがありますが、すぐに必要なものではありません。必要に応じて揃えれば大丈夫です。


     
左から懐紙、楊枝、扇子の写真です。 扇子と懐紙は男女で大きさが違います。

◎次に注意事項です。

お茶席には通常、靴を脱いで入ります。 ですから、洋服の場合でも、素足は避けなければなりません。 ストッキングだけというのも素足と同じに見なされます。 どうしても靴下を履くと変に見ええてしまうコーディネートの場合でも、必ず靴下を持参して、会場で履くようにしましょう。(というよりも茶会に行くときは最初から靴下を履くことを想定した服装がふさわしいと思います) 
また最初から靴下を履いている場合でも、替え靴下を持参して、会場で履き替えたほうがより作法にかなっていますが、別に必ずというわけではありません。 なお、靴下は足袋の代わりですので白が基本です。 

お茶会と言えば着物を連想しますが、服装的には着物の必要は全然ありません。 華美でさえなければスカートでもパンツルックでも大丈夫です。 ただしジーパンは遠慮した方がよいと思います。 TPOをかんがえて選んで頂ければいいでしょう。

お化粧は普通通りで大丈夫ですが、香水は避けるべきです。 あと、できれば爪も切っていただきたいのですが、それは無理とすれば、最低限、マニキュアはきれいに落とすか、透明なものにして行って下さい。

なお、男性の服装も派手すぎないものを選びます。


水指
会場に着いたら、時計、指輪や長いネックレスなど装身具を全部はずしましょう。 茶席で出される道具は高価であるかどうかは別にしても、準備した人(亭主といいます)の思い入れがある大事な道具です。 しかもまた、そういった道具は傷の付きやすいものが多いのです。(たとえば陶磁器や漆器)
特に年代を経ている古いものなどは念には念を入れて取り扱わなければなりません。
そう言った道具に触れるときに、誤ってその道具に傷をつけないため、必ず装身具ははずすことが約束になっています。 最近はこれさえも守ることのできない人もいますが、これはお茶の作法以前の問題で常識の範疇といえるものですね。
さらに常識的なこととして、携帯電話のスイッチはかならず切っておきましょう。どうしてもいう方はマナーモードにしておいてください。ただし、茶席の中ではマナーモードにしておいたとしても、決して電話に出たり、メールを読んだりしてはいけません。




さて、会場へ行きますと、ほとんどの場合受け付けがあります。 茶券が必要な場合はここで求めます。 勿論、あらかじめ持っているのであれば改めて買う必要はありません。

受付をすませて待合いに入るといよいよ茶会への第一歩です。





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