初めての茶会楽しみ方教えます

【第2章】<待合いにて>




さて、受付がすみますと「待合い」(まちあい)というところへ進みます。 早速わからない言葉が出てきましたね。 待合いとは、その名の通り茶席に入る人が待機する「待合室」です。 場所が判らないときは受付の方に聞けば大丈夫です。

靴下を履いたりアクセサリーを外すときは、この待合いへ入る前に、目立たないところですませて下さい。 前の席が終わって次の席の準備が出来るまで、ここで待つことになります。


【ワンポイント】 待合いでの「留意事項」

待合いでは、いくらそこが空いていたとしても上座(特に床の間の近く)に座るのは避けたほうが無難です。 下座の方に座るようにしましょう。 上座に座ってしまいますと、茶席に入るときに「正客」(下記説明参照)の役目を仰せつかってしまう場合があります。
待合いでも茶席の中でも、最上座は正客が座るという決まりがあると思って下さい。
正式な茶事ですと最初から正客が決められておりますので問題はありませんが、大寄せの場合は不特定多数のお客さんが来ますので、席に入る直前に誰が正客になるか決めなければなりません。 この正客とは下記に説明があるとおり難しい役目ですので、大抵のお客さんは遠慮します。 ですから必然的に最上座は空いている場合が多いのです。
空いているからといって、へたにそこに座ってしまいますと、ほかのお客様一同に「私が正客になります」と宣言したと受け取られかねません。 特に男性は気をつけて下さい。 「殿方」と言うだけで正客の役が回ってきますから。(;´Д`) ```




 正客(しょうきゃく)という言葉が出てきましたが、これは大事なキーワードですので少し説明を致します。

大まかに言いますと、お茶席のお客様は正客と、次客以下の、いわば「その他大勢」に分けられます。 正客は主賓で茶席では一番先頭に座ります。 その次が次客(じきゃく)、三番目が三客、となります。 しかし、正客以外のお客様は二人だろうが百人居ようが、その他大勢ということで連客(れんきゃく)とも言われます。

正式には、茶席の中で亭主側と会話をしていいのは正客だけでして、あとの人は原則として、勝手におしゃべりしてはいけないことになっています。 何か用事があるときは正客を通してしか、亭主側と話をすることはできません。(亭主とは茶席を設けている人のことを指します)

もちろんこれはあくまでも正式な茶事の場合ですので、皆さん方がおいでになる大寄せの茶会ではそれほど固く考える必要はありません。 ただし、私語は慎みましょう。

つきつめて言えば、正客とは非常に大切な役目でして、その座が盛り上がるか否かは正客の素養にそのすべてがかかっているわけです。
たとえば、いつどういう挨拶をするか、どういう動きをすればいいのか、どんな会話をすれば良いのか、などなどお茶に関するあらゆる作法や所作に精通し、しかも道具や禅語、歴史、芸術一般に関する豊富な知識を有していなければなりません。

ですから、ほんとうに慣れた方が正客の場合は、大いに和やかでありながら、きちっとしまった席になりますが、不調法な方が正客ですと、残念ながら、あまり印象の良くない茶席になってしまう可能性もあります。

このように、「正客」には非常に卓越した技量を要求されますので、はじめて茶会に臨むあなたとしては、どんなことがあっても、正客の役目は避けたほうが無難です。




 
 待っている間に待合いの床の間を拝見するのですが混み合っているときは遠慮しましょう。 お帰りの際にでもゆっくりとご覧になって下さい。 拝見するときは、まず床の間の前に座り扇子をひざ前に置いて拝見します。 軸がかけてある場合は拝見する前と立つ前に軸に対して丁寧にお辞儀をします。

それから下座の方に移って座って待っていると、お白湯等を給仕してくれる場合があります。 それは、ゆっくりと適当にいただいて下さって結構です。
水注
 
やがて前の席が終わり、次の自分のはいる席の準備が出来ると、亭主側からご案内がありますので、その時を静かに待ちます。 (これを席入りといいます)

さぁ、ここまで読んでみて如何ですか。 ちょっとため息が出てきそう? これでもだいぶ略したんですけど....
でも、気にしなくて大丈夫です。 今まで書いたことはそれほど重要なことではありません。 無理して覚えなくてもOK。 あなたは、何もわからない初心者なのですから、出来なくて当たり前。要は、周りの人に不快感を与えないように気をつけること、これだけ注意していれば間違いありません。
それに、お茶は楽しむものです。堅く考えないことです。リラックス、リラックス!





日本茶と茶道「TOP PAGE」へ

Jump to INDEX

郁楓庵ホームページへ

homepage

. 著作・制作 郁楓庵