初めての茶会楽しみ方教えます

【第3章】<いざ! 茶席への第1歩!>




席の準備も整い、ご案内がありますといよいよ席入りとなります。

さあ、正客も決まりましてこの正客から順次席入りです。 席入り? 何をするの? 席入りにはそれなりの作法がありますが、あわてない、あわてない。 まず、扇子を忘れずに持って下さい。 前にも書きましたが、これがお客である目印になります。

席入りの際、気をつけることがもう一つあります。 他の皆さんに遠慮しすぎて、あなた自身が一番最後の客(末客(まっきゃく)にならないようにしましょう。 難しいことは省きますが、末客にも時宜を得た気配りや役割など正客との連携プレイが要求されますので、熟練を要します。

もし可能であれば、お茶席に慣れてそうな方の次あたりに入るようにするとあとあと楽です。 茶席の中で作法に迷ったとき、その人のやる通りに真似をしていれば、だいたいのピンチは切り抜けられますからね。
それは冗談としても、席にはいるときに「初めてで何もわからないもので」と挨拶しておけば茶席の中では色々面倒を見てくれるはずです。
「冗談」と書きましたが、実は他の人のやる事を見て真似をしていると茶会では何とかなるものです。 ですから、初めて茶会に行くあなたにとっては、この方法は以外と有効な手段になります。
とはいえ、マネだけしていても進歩がありませんから、以下に席入りの手順を参考までに簡単に述べてみます。 もちろん細部まで覚える必要はありません。おおまかで結構です。

茶会は、畳に座って行う場合が大半ですので、その際の席入りについて説明いたします。

まず、入り口の敷居の前に扇子を置いて一旦座ってから、扇子を部屋の中へ進めて、それから座ったまま一ひざ、扇子の前に進んで部屋に入ります。これを茶道では「一ひざ躙る」(にじる)と言います。(両手の拳を進むべき位置まで出して畳につき、この両手を支点にしてひざを前に進める動作です)

 こうして部屋に入ってから、立ち上がって床の間の前に進みす。 歩くときは扇子は右手で握ります。
もし正客以下、なにかの都合で皆さんが立ってそのまま入っているようでしたら同じように立ったままで入ってもらって結構です。 



【ワンポイント】「ヒャー!面倒な作法が....」

覚えなくても良いですが、一つ頭にいれておいて欲しいのは、茶席の中では足の運びかたに決まりがあると言うことです。 まず畳の縁はむやみに踏んではいけません。
それから、大変面倒なのですが、席中では歩く場合の足の踏み出し方、歩く位置、が厳しく決められております。
初めての人には非常に難しいので、簡単にこう覚えておいて下さい。「上座(正客がいる方面あるいは床の間方面)に向かうときは右足を立てて立ち上がり、左足から踏み出し、畳の縁(敷き合わせ)は右足で越す」
下座(上座の反対方向)へ向かうときはその逆で左足を立てて右足から歩を進めて、畳のヘリ(敷き合わせ)を左足で越します。 また、部屋に入るときは右足から、出るときは左足からです。

面倒くさいですね。 でも、初めての場合は別にそこまで気を使う必要はありません。 というか、たぶん気をつければつけるほどチグハグな動きになってかえって目立ってしまいます。 気楽に歩いて下さい。 最初のうちは、作法とはこういうものか、くらいに思っていてくださって結構です。




席に入ったら普通は床の間と釜(11月から4月までは炉、5月から10月までは風炉に釜が据えられるのが一般的です)を拝見します。

まずは、床の間の前に座って(Aの位置)扇子をひざ前に置いて、一礼をしてから、手を畳についたまま軸を拝見します。 たぶん読めないと思いますが、後ほど正客が亭主に読み方や意味を聞くはずですからご安心下さい。
次に花と花入れや香合(香木の切れ端や練り香などを入れてある入れ物です)を拝見し、最後にもう一度軸に目を移し、再び一礼します。

扇子を持って立って、一旦下座に向かいBの位置まで進んでから釜の前(Cの位置)へすすみ、座って扇子を置いて、釜と風炉や炉(図には炉と風炉が一緒に書いてありますが、実際はそのどちらかしかありません)の中を拝見します。(【重要】間違ってもAからいきなりまっすぐCには向かわないで下さい) 棚や水指がある場合は一緒にそれも拝見します。

ここでのポイントは釜や水差しその他の道具を見るときはお辞儀をしません。 先ほど軸にはお辞儀をしたじゃないかと思われるかも知れませんが、茶席では、軸は別格として扱われます。 その茶席を構成する最重要な背骨としての格を与えられていますので、それに対して(その字を書いた人物と言い換えてもいいと思います)礼をするのです。 そのほかはどんなに素晴らしい道具でも、それはあくまでも道具ですからお辞儀をしません。 詳しく言えばもっと難しいのですが、簡単にそう覚えておいていただいて結構です。




拝見が終わると正客以下、仮の場所に座っていますので、それに続いて座ります。

ところで、本来は席に入るとき通常一人ずつ拝見をしますので、前の人が軸の拝見を終わって釜の拝見へ移動するまで、次の人は入り口で待っていることになります。 

ただし、大寄せの場合は自分の前の人が待っているとき「ご一緒させて下さい」と断って連れだって拝見してもいっこうに差し支えありません。
塵穴
お客さんが大勢の場合は、お客さんも亭主も席入りに時間がかかることを嫌いますので、連れだって床の間を拝見するほうがかえって時間の短縮にもなり、皆さんのためにもなります。 (それに第一、あなただってその人の真似をしておけばいいのですからね ^^;)

皆さんの拝見が済んだ頃、正客が立ち上がって座っている場所を移りますので次客以下連客がそれに続きます。 自分の場所に落ち着いたら、扇子を自分のお尻のところへ要(かなめ)を下座に向けて置いておきます。 (正客方面が上座、逆が下座です)

これでやっと席入りまで終わりました。 ふ〜っ 





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