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皆さんが席に座って静かになると、亭主が茶道口という、皆さんが入った入口とは別のところから部屋の中に入ってきます。 本来であれば一人づづと挨拶を交わすのですが、大勢の客では時間がありませんから正客が代表して挨拶します。 あなたは扇子を膝前に置いて、他の皆さんと一緒にお辞儀をするだけで結構です。 挨拶が終わるとお点前が始まりますので扇子をまた自分の後ろへおきます。 |
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まずお菓子が運ばれてきます。 これには何人分かのお菓子が盛られていて、客が順次自分の分をとって次の人へ回します。自分の前の人が取り始めたら、あなたの次の人へ「お先に」と軽く挨拶をしておくといいでしょう。 自分の前に回ってきたら、器を軽く押し頂いて自分の正面に置きます。懐紙を束のまま膝前に出して、箸が添えてあればそれを使って1個取ります。 箸を戻して次の人へ送ります。 箸の取り方は、右手で上から取って左手に受けて、右手で普通に箸を持つように扱います。 菓子をとるときは左手を器に軽く添えてお菓子を取ると綺麗に見えます。 箸を戻すときはその逆にします。 難しいですか? もし難しいようでしたらば、下品にならないようにさえ気をつければそれで大丈夫です。
箸が添えられてないとき(干菓子などのお菓子)はそのまま手で取ります。 干菓子の場は種類が2種とか3種の場合がありますが、そのときは各種類を1個づつ取ります。遠慮する必要はありません。全種類をとることが作法ですから。菓子をとったら次の人へ回します。 ところで大寄せの茶会では、ひとつの器に客全員分の数のお菓子が盛られてくることはまずありません。 だいたい、3個とか5個とか7個などに分けて、何組かの菓子器で出されます。 実はこれがあなたにとって問題になる場合があります。 つまり、あなたが座ったところがちょうどその境目で、あなたの目の前に何人分かの菓子が盛られた菓子器を持ってこられる可能性があるわけです。 これでは自分の前の人の真似もできません。さあ、どうしましょう。 いやご安心を。何も慌てることはありません。 まず、お菓子を持ってきた人があなたの前に菓子器を置いて「どうぞお取り回しを」などと言いながらお辞儀をしますから、それに受けて、あなたも礼をします。あとは、そのままにしておいてください。 そして、正客がお菓子を取りはじめるのを待ちます。 正客がお菓子を取ったらあなたも一呼吸置いて、次の人へ「お先に」と挨拶して、前に述べた通り、菓子器をおし頂いてから、同じ手順で菓子を取って次の人へ送ればそれでよいのです。 さて、もう一つ。 あなたが「最初」にお菓子を取る可能性があるのと同じく、あなたが「最後」に菓子を取る巡り合わせになる場合もあります。そのときは空の器を次の人に送るわけにはいきません。 その場合は、お菓子を取ったら菓子器を両手で時計回りに2回ほどまわして、正面(*1)を向こうにしておいてください。 そうすると係りの人が空いた器を引き取りに来ますので「ご馳走様」とお辞儀をすればよいだけです。 |
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【ワンポイント】 (*1)正面について さて「正面」という言葉は始めて出てきた言葉ですね。少し説明いたしましょう。 正面とは、どんな道具にもあります。 簡単に言えば、その道具の「一番引き立つ部分を指す」思って下さい。 とは言え、道具に「正面」という字が書いてあるわけじゃないし、目印があるわけではありませんから、初めてのあなたにはとってはどこが正面か分からないと思います。 簡単にこう覚えておいていただいて結構です。 亭主側があなたに器や道具を出すときは、必ずあなたの方に正面を向けて出します。ですから、あなたに対して道具(茶碗やお菓子の器)が出された場合、あなたの方を向いている場所が正面ということになります。 |
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美味しそうなお菓子を取ったけど、いつ食べたらよいのでしょう? こういう場合は周りの様子をなにげなく伺ってみましょう。 大寄せの場合はだいたい正客が食べ始めたらOK。 それを合図のようにおそらくみなさんが食べ始めるはずですから、あなたもどうぞ食べて下さい。 本来ですとお菓子は、自分の服むお茶が点てられる直前に器から取って食べるのが作法です。 ところが、大寄せの茶会の場合はたいてい三客以下のお茶は時間の関係上、陰で点てたお茶が次々と給仕されます。 (これを「点て出し」とか「陰出し」とか言います) これは、正客が茶を服み終わる頃から次々と出て参りますので、正客と同じ頃合いにお菓子を食べておかないとお菓子を食べる前にお茶が出てきてしまいます。(特に生菓子などの場合) でも、慌てて食べる必要はありません。 お茶が来る前にお菓子を食べてしまわなければならないなどという決まりはないのです。 ゆっくり味わってからお茶を服んでいただいてかまいません。 お菓子は懐紙を皿のようにして左手に載せて、楊枝を使っていただきます。干菓子でしたら指でつまんで食べて下さい。もし食べきれなかったら無理して食べなくても、懐紙に包んで持ち帰ってもいいのです。 ただし間違ってもその場(茶席)に残してこないようにしてください。 お菓子を食べ終えたら、使った懐紙の1〜2枚目までを束から外してから折り畳んで反古にします。 これもゴミですからご自分でお持ち帰り下さい。 |
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