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利休百首は、茶の湯の心得や作法を和歌の形をとって千利休が表したものです。 ただし、利休百首という体裁は裏千家11代玄々斎が作り上げたとされており、正確には102首で構成されています。 そしてそのどれもが味わい深いものばかりです。 ゆっくりとご覧下さい。 本来なら縦書きで記すべきですが、インターネットの画面構成(上下スクロール)上、横書きとさせていただきました。 ご了承下さい。 また、百首の解釈については割愛致しました。 |
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1番〜50番まで 001.その道に入らむと思ふ心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ 002.習ひつつ見てこそ習へ習はずに よしあしいふは愚かなりけり 003.こゝろざし深き人にはいくたびも あはれみ深く奥ぞ教ふる 004.はぢを捨て人に物とひ習ふべし 是ぞ上手の基なりける 005.上手にはすきと器用と功積むと この三つそろふ人ぞ能くしる 006.点前には弱みをすてゝただ強く されど風俗いやしきを去れ 007.点前には強みばかりを思ふなよ 強きは弱く軽く重かれ 008.何にても道具扱ふたびごとに 取る手は軽く置く手重かれ 009.何にても置き付けかへる手離れは 恋しき人にわかるゝと知れ 010.点前こそ薄茶にあれと聞くものを そそうになせし人はあやまり 011.濃茶には点前をすてゝ一筋に 服の加減と息をもらすな 012.濃茶には湯加減あつく服は尚ほ 泡なきやうにかたまりもなく 013.とにかくに服の加減を覚ゆるは 濃茶たびたび点てゝ能く知れ 014.よそにては茶を汲みて後茶杓にて 茶碗のふちを心して打て 015.中継は胴を横手にかきて取れ 茶杓は直におくものぞかし 016.棗には蓋半月に手をかけて 茶杓を円く置くとこそしれ 017.薄茶入蒔絵彫りもの文字あらば 順逆覚え扱ふと知れ 018.肩衝は中次とまた同じこと 底に指をばかけぬとぞ知れ 019.文琳や茄子丸壺大海は 底に指をばかけてこそ持て 020.大海をあしらふ時は大指を 肩にかけるぞ習ひなりける 021.口ひろき茶入の茶をば汲むといふ 狭き口をばすくふとぞいふ 022.筒茶碗深き底よりふき上がり 重ねて内へ手をやらぬもの 023.乾きたる茶巾使はゞ湯はすこし こぼし残してあしらふぞよき 024.炭置くはたとへ習ひにそむくとも 湯のよくたぎる炭は炭なり 025.客になり炭つぐならばそのたびに 薫物などはくべぬことなり 026.炭つがば五徳はさむな十文字 縁をきらすな釣合を見よ 027.焚え残る白炭あらば捨て置きて また余の炭を置くものぞかし 028.崩れたるその白炭をとりあげて またたきそへることはなきなり 029.炭おくも習ひばかりにかかはりて 湯のたぎらざる炭は消え炭 030.風炉の炭見ることはなし見ぬとても 見ぬこそ猶も見る心なれ 031.客になり風炉の其うち見る時に 灰崩れなむ気づかひをせよ 032.客になり底取るならばいつにても 囲炉裡の角を崩し尽すな 033.墨蹟をかけたる時にはたくぼくを 末座のほうへ大方はひけ 034.絵の物を掛ける時にはたくぼくを 印ある方へ引きおくもよし 035.絵掛けものひだり右向きむかふむき 使ふも床の勝手にぞよる 036.掛物の釘打つならば大輪(おおわ)より 九分下げて打て釘も九分なり 037.床にまた和歌の類をば掛るなら 外に歌書をば荘らぬと知れ 038.外題あるものを余所にて見るときは 先づ外題をば見せて披らけよ 039.品々の釜によりての名は多し 釜の総名鑵子(かんす)とぞいふ 040.冬の釜囲炉裏縁より六七分 高くすゑるぞ習いなりける 041.姥口は囲炉裏ふちより六七分 ひくくすゑるぞ習いなりける 042.置き合せ心をつけて見るぞかし 袋は縫目畳目に置け 043.はこびだて水指おくは横畳 二つ割にてまんなかに置け 044.茶入又茶筅のかねをよくも知れ あとに残せる道具目当てに 045.水指に手桶出さば手は横に 前の蓋とりさきに重ねよ 046.釣瓶こそ手は竪におけ蓋取らば 釜に近づく方と知るべし 047.余所などへ花をおくらば其花は 開きすぎしはやらぬものなり 048.小板にて濃茶を点てば茶巾をば 小板の端におくものぞかし 049.喚鐘は大と小とに中々に 大と五つの数を打つなり 050.茶入より茶掬うには心得て 初中後すくへそれが秘事也 |
