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利休百首は、茶の湯の心得や作法を和歌の形をとって千利休が表したものです。 ただし、利休百首という体裁は裏千家11代玄々斎が作り上げたとされており、正確には102首で構成されています。 そしてそのどれもが味わい深いものばかりです。 ゆっくりとご覧下さい。 本来なら縦書きで記すべきですが、インターネットの画面構成(上下スクロール)上、横書きとさせていただきました。 ご了承下さい。 また、百首の解釈については割愛致しました。 |
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51番〜102番まで 051.湯を汲むは柄杓に心つきの輪のそこねぬやうに覚悟して汲む 052.柄杓にて湯をくむ時の習には 三つの心得あるものぞかし 053.湯を汲みて茶碗に入るヽ其時の 柄杓のねぢは肱よりぞする 054.柄杓にて白湯と水とを汲むときは 汲むと思わじ持つと思わじ 055.茶を振るは手先を振ると思ふなよ 臂よりふれよそれが秘事なり 056.羽箒は風炉に右羽よ炉の時は 左羽をば使ふとぞしる 057.名物の茶碗出でたる茶の湯には 少し心得かはるとぞ知れ 058.暁は数寄屋のうちも行燈に 夜会などには短檠を置け 059.ともしびに陰と陽との二つあり あかつき陰によひは陽なり 060.燈火に油をつがば多くつげ 客にあかざる心得と知れ 061.いにしへは夜会などには床の内 掛物花はなしとこそきけ 062.炉のうちは炭斗瓢柄の火箸 陶器香合ねり香としれ 063.風炉の時炭は菜籠(さいろ)にかね火箸 ぬり香合に白檀をたけ 064.いにしへは名物などの香合へ 直ちにたきもの入れぬとぞきく 065.蓋置に三足あらば一つ足 まへにつかふと心得ておけ 066.二畳台三畳台の水指は まづ九つ目に置くが法なり 067.茶巾をば長み布はば一尺に 横は五寸のかね尺としれ 068.帛紗をば竪は九寸よこ巾は 八寸八分曲尺にせよ 069.うす板は床かまちより十七目 または十八十九目におけ 070.うす板は床の大小また花や 花生によりかはるしなしな 071.花入の折釘うつは地敷居より 三尺三寸五分余もあり 072.花入に大小あらば見合わせよ かねをはづして打つがかねなり 073.竹釘は皮目を上に打つぞかし 皮目を下になすこともあり 074.三つ釘は中の釘より両脇と 二つわりなるまんなかに打て 075.三幅の軸をかけるは中をかけ 軸さきをかけ次は軸もと 076.掛物をかけて置くには壁付を 三四分すかしおくことときく 077.時ならず客の来らば点前をば こころは草にわざをつヽしめ 078.花見よりかへりの人に茶の湯せば 花鳥の絵をも花も置くまじ 079.釣舟はくさりの長さ床により 出船入船浮船と知れ 080.壺などを床に飾らん心あらば 花より上にかざりおくべし 081.風炉濃茶必ず釜に水さすと 一筋に思ふ人はあやまり 082.右の手を扱ふ時はわが心 左の方にあるとしるべし 083.一点前点るうちには善悪と 有無の心をわかちをも知る 084.なまるとは手つヾき早くまたおそく ところゞのそろわぬをいふ 085.点前には重きを軽く軽きをば 重く扱う味ひをしれ 086.盆石をかざりし時の掛物に 山水などはさしあひとしれ 087.板床に葉茶壺茶入品々を かざらでかざる法もありけり 088.床の上に籠花入を置く時は薄板などはしかぬものなり 089.掛物や花を拝見する時は 三尺ほどは座をよけてみよ 090.稽古とは一より習ひ十を知り 十よりかへるもとのその一 091.茶の湯をば心に染めて眼にかけず 耳をひそめてきくこともなし 092.目にも見よ耳にもふれよ香を嗅ぎて ことを問いつゝよく合点せよ 093.習ひをばちりあくたぞと思へかし 書物は反古腰張にせよ 094.茶を点てば茶筅に心よくつけて 茶碗の底へ強くあたるな 095.水と湯と茶巾茶筅に箸楊枝 柄杓と心あたらしきよし 096.茶はさびて心はあつくもてなせよ 道具はいつも有合にせよ 097.釜一つあれば茶の湯はなるものを 数の道具をもつは愚な 098.かず多くある道具をも押しかくし 無きがまねする人も愚な 099.茶の湯には梅寒菊に黄葉み落ち 青竹枯木あかつきの霜 100.茶の湯とはたヾ湯をわかし茶をたてヽ のむばかりなる事と知るべし 101.もとよりもなきいにしへの法なれど 今ぞ極る本来の法 102.規矩作法守りつくして破るとも 離るヽとても本を忘るな
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