【茶道口】さどうぐち
茶室には二つの出入り口がある。一つが、客の出入りする入口(躙り口など)で、もう一つが、亭主側がお点前のために出入りするためのものである。この亭主側の入口が茶道口(ときには勝手口)と呼ばれる。この茶道口のわきに給仕口を設ける場合もある。また点前座後ろ正面ではなく脇の壁に茶道口があるものを回り茶道口という。
【捌く】さば−く
道具を清めるのに帛紗をたたんで使用するが、この帛紗をたたむ所作のことを「捌く」と称する。
【敷き松葉】しきまつば
庭を飾る手法の一つ。 冬に松の落ち葉を地面に敷き詰める。 霜からコケなどを守るという実用性と、常盤木の緑と松の落ち葉の茶色との対比で庭を飾るという装飾性を兼ね備える。
【次客】じきゃく
茶事には複数の客がよばれるのが通例である。この際、主賓となるのが正客と呼ばれる。その次に入る客を次客と呼ぶ。茶事によっては次客の働きが必要な場合があるし、正客が高齢の場合なども次客の気働きが必要になる。
【軸】じく
掛け軸とも言う。書画などを床の間に飾れるように表装したもの。茶席では、この掛け軸がその屋台骨となるくらいに重要視される。茶席では道具を拝見するときお辞儀はしないが、唯一掛け軸にだけは拝見する前とした後にお辞儀をする。
【仕服】しふく
布製の袋。茶碗や茶入れなどを入れる。名物裂などで作られる場合が多い。
【聚光院】じゅこういん
大徳寺の塔頭の一つ。三好長慶の菩提所として建てられた。のちに利休も一族の墓をここへ建て菩提寺とした。現在も三千家歴代の墓がある。
【書院台子の茶】しょいんだいすのちゃ
書院に台子を据え唐物の道具を使用して行う茶の湯。室町時代のお伽衆であった能阿弥が大成をした。もともとの茶の湯はこれが主であったが、その後、珠光、紹鴎(注:本来は鴎の古い字)によりこれに対比する茶が工夫され、利休によって大成された。これが、草庵のわび茶と呼ばれるものであり、我が国独特の精神文化として確立された。
【小庵】しょうあん(1546〜1614)
千家の二代目。実際は利休の後妻宗恩の連れ子である。利休には先妻との間に道庵という実子がいたが、跡目を継いだのはこの小庵であった。利休が自刃した後、難を逃れ会津若松へ渡った。 後、許されて京都へ戻り、現在の地(本法寺前)に屋敷を構えた。
【正客】しょうきゃく
茶事で主賓として迎えられる客。茶室の中で亭主と会話を許されるのは正客だけである。機をみた会話が必要なため、かなりの技量が要求される。この正客によって茶事の雰囲気が決まってしまうと言っても過言ではない。
【正午の茶事】しょうごのちゃじ
茶事七式のうちの一つ。茶事のうちで一番一般的なもの。初入り、懐石、初炭(炉の場合は初炭、懐石の順)、菓子、中立ち、後入り、濃茶、後炭、薄茶という順で進む。ほかの茶事もこれを基本として組み立てられている。
【初炭】しょずみ
茶事で、初入りの後、客の前で炉の炭を継いでみせる点前。(風炉の場合は懐石のあと)
【助炭】じょたん
炉に炭を置いたときにそれを長く持たせるために炉にかぶせる覆い。勿論、客が席にいないときだけ用いる。桐の枠に紙を貼ったものが一般的。
【祥瑞】しょんずい
景徳鎮で1628〜44(明末期)に焼かれたもので白地に染付の絵が施されている。ただし、なぜ祥瑞というのかは定説がない。