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初心者がテンカラを楽しむにはドライフライが一番であると言うのは前章で述べたとおりである。 あの流れていく毛バリを息をひそめじっと見つめる。 よしここで出るぞ!と思った瞬間にバシャと岩魚が出てくる。 この快感。 これに勝るものはないだろう。 竿を持つ手が無意識に反応し、手首がパッと反転して岩魚の出にあわせる。 竿を通して手に魚の重みが伝わってくる。 満足の一瞬である。 そして、このシーンはドライフライならではのものだろう。 私は一種類のドライフライしか使わない。サイズも一種類である。(このへんにまだテンカラ師としてのこだわりが....)(^^; その毛バリはエルクヘアカディス。サイズはフライフィッシングのフックサイズでいえば12番。 これはテンカラの伝承毛バリではなく、ご存じのようにトビケラなどの成虫を模したフライフィッシングの毛バリである。 実は日本の川にはトビケラの種類が数多く存在しており、つねにどの種かの成虫が飛んでいるという。 だから日本の魚たちはこれがご馳走だと言うことをインプリンティングされていると言っても過言ではない。 エルクヘアカディスはそれほどに日本のフィールドにぴったりの毛バリなのである。 2:エルクヘア・P・カディス 私は、このエルクヘアカディスを自分なりにカスタマイズしてタイイングしている。 そのコンセプトはあくまでもポッカリと浮いて目立つこと。そのためにエルクヘアは通常より多少多めに、そして長めに取り付ける。そして飛ばす前にエルクヘアを思いっきりフレアさせる。水面から飛び立とうと羽をバタつかせているシーンを再現すると共に、釣り人の目からも完全に目視できるようにするためである。 この毛バリを私はエルクヘア・P・カディスと呼んでいる。Pとは私のパソ通でのハンドルPLA(プラ)のPであり「ポッカリ」のPである。(結構いい加減^^;) 私と一緒に釣行した人のほとんどはその視認性の良さに驚くのだが、実は釣果はこの視認性に比例する。 普通のエルクヘアカディスや水を吸って沈み気味になったエルクヘアカディスを何回流しても出てこなかった魚が、水分を完全に取りエルクヘアの部分を思いっきりフレアさせてポッカリと浮かべたPカディスを流すと一発で喰ってくるのだ。 これは是非一度試してもらえれば、わかってもらえると思う。 つまり釣果より人間の視認性を優先させたポッカリと浮くエルクヘアカディスが(偶然かどうか)魚の反応も抜群の毛バリだったのである。 ただし、これが他の毛バリにも言えることなのかどうかは不明だが。 3:タイイングの準備 では、このエルクヘア・P・カディス(以下Pカディス)のタイイングの仕方について手順を説明していこう。 ここをお読みになっているかたがビギナーであることを前提に話を進めるので、ある程度知識のある人にはまどろっこしい部分もあるかとは思うがお許し戴きたい。 まず、道具とマテリアル。
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