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この毛バリを使った釣法は、いままで何度も言ってきたようにポッカリと浮かせることが命である。

では、実際にこの毛バリを使って釣る場合のポイントを以下の通り書きだしてみることにしよう。



- まずドライシェークは必需品である。 ただし付けすぎては品位がない。 買ったばかりの新しいドライシェークはムチャクチャ付いてしまうので注意が必要。使い切って詰替用の粉末を入れるときは3分の1〜2分の1くらいづつ入れるのが一番良い。
 思えば、3年前までは「テンカラ師たるものドライシェークだの何だのなどを使うのはもってのほか」だと言っていた自分が信じられない。(^^;;

- 首にはタオルを。 これは伊達や酔狂ではない。強力な浮力を誇るPカディスとはいえ、10回ほど流すと浮力が弱まってくる。つまり少しづつ水を吸ってくるのである。特にPカディスはエルクヘアが多い分、水を吸うと致命的である。
この水分をとるためにタオルを使う。毛バリをタオルで挟むようにして指で押して水分をとる。フライ用品にこの目的だけのグッズがあるがタオルで充分である。

- こうして充分に水分をとってからドライシェークの筒へいれてシャカシャカと振るのである。そのあとエルクヘアをばらけさせて若干立たせ気味にフレアさせる。これが理想的シルエットである。

- 極端に流れの速い瀬や白泡のところはいけない。 毛バリの浮力が保たれないしドラグがかかってラインが引っ張られ毛バリが水中に引き込まれてしまう。これではPカディスの真価は発揮できない。 緩やかな瀬や流芯の脇が最大のポイントである。

- ドラグを回避するためにラインはできるだけ水面に付けない。付いているのは毛バリとわずかなハリスだけで充分である。 これは竿先で調整する。 こうすることによって、水中に毛バリが引っ張り込まれることなく流れの肩のところまで綺麗に流すことが出来る。

- 少しでも浮力が落ちてきたら、即、タオルで水気をとりドライシェークする。 ポイントを移動するときも、漫然と移動せずシェイクしながら移動するように心がける。 こういった小さな努力が明日の釣果を生むのでだ。(^^; (ほんまかいな)

- ポッカリと浮いた毛バリを流すと一投目で大体6割の魚は出てくる。(と、信じている) 4回、5回と流しても反応がない場合はそこに魚はいないのである。(これぐらいの意気込みで釣ることも釣果を伸ばす要因なのだ^^;)

- タオルで水分をとるときはハックルを下から上になでつけるようにしてエルクヘアを挟むと、ハックルが水平になって、水面に落ちたときの姿勢安定に役立つ。

- 滅多なことでPカディスが崩れることはないが、5匹も釣るとエルクヘアが次第に減ってくる。 その場合は新しいものと交換する。

- テンカラ竿のグリップと竿の境目に輪ゴムを巻き付けておく。移動時など毛バリを使わないときはここに毛バリを刺しておくと余計なときに水に濡らさないで済む。

以上。
 これを実践すれば、あなたもテンカラが釣れない釣りだなんて思わなくなるはずである。それどころかますますテンカラが好きになるだろう。そしていままでいったい何を悩んでいたんだろうと思うはずである。
是非お試しの上その結果を知らせて欲しい。
 そしてまた、この方法が「すべて」であり「絶対」であると思わないで頂きたい。 テンカラはそれぞれの人が、自分にあったそれぞれの工夫が出来る釣りである。 あなたも是非この書を一つの参考にして、自分なりのスタイルを考えてもらえれば幸甚である。 |