天佳羅夜話 第6弾




それは昨年暮れ、郁楓庵れんらく帳に一通のメールを頂いたことに始まります。
北海道の中居さんという方からでした。

・・・・前略・・・・

実は洋画家 桑原玄辰先生の毛バリ釣りの楽しみ方を長く愛読しています。
その中でのラインの制作に非常に興味が湧き今から20数年まえから、競走馬の尻毛でそのラインを作り、実際に現在も愛用しています。実際に使用出来る迄には紆余曲折が有りましたが、自分だけの持ち物として終わらせることなくもし興味の有る方が居ればお分けしたいと思っています。

・・・・後略・・・・


テンカラのタックルとしての基本は馬素(ばす)のライン、つまり馬のしっぽの毛を縒りあわせたものであることは知っていましたが、残念ながら私はまだそれを使ったことはありませんでした。
それがこのたび図らずもその現物を頂けるとのお申し出をうけ、私はすぐに「ありがたく頂戴したい」旨の返事をお送りしたのでした。

それと共に、是非、郁楓庵のサイトでも馬素を紹介して皆さん方にも関心を持って頂きたいと考え、作り方を簡単にまとめて送って頂けないかとお願いを致しましたところ、ご快諾を頂き、早速「馬素ラインの縒り方について」という一文を頂戴致しましたので、ここにご紹介させて頂く次第です。

(中居さんには馬素ラインならびに寄稿を頂きましたことに心より感謝申し上げます)





著者:中居秀機






馬の尻毛の入手が決め手です。

  1. 基本的には馬の尻毛はその糞尿で非常に汚染されているので、洗浄は納得のするまで実施したい。 口に含んでも衛生的で有ること。

  2. 左指と右指全体を使用して、右親指でもむ様に縒って行きます。 必ず縒りくせを取ります。【写真2】
    (指と指に馬素元糸をクロスさせているのは、絡み付きを防いでいます。【写真3】)



  3. この時点で弱い糸は切れます。又縒りくせを取る時も同様です。二本と二本と縒り4本が一本の組み糸になります。(縒り糸の基本)
    (この時点でも必ず確実に縒りくせを取り、終端を結び終えた時ラインは真っ直ぐで曲がりくせに戻らないこと)

  4. あとは2.と3.の要領で縒り組んで行きます。
    (先端と終端の太さが当然違います。組込んで行く時に太さが一定で有ること。)

      互い違いに縒ります。(指でたとえています)



ラインとラインの結びは瞬間接着剤で接着します。
バリの無い様に端糸を切り落とします。





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制作:郁楓庵(Feb.2006)  著作:中居秀機・郁楓庵