釣り人随想録 「萬星舎」 収録NO.007 


「テンカラ1年生」

釣果


 しかし、えらい世界に入ってしまったもんだ。もう私の人生は、テンカラ一 
色。昨年までエサ釣りをやっていて、こんなに心ときめく釣りをしたのは、ず 
ーと昔のこととなっていたようです。                   

これも昨年6月にパソ通を始めた事から始まりました。 Nifty-serveのFFISH 
の【瀬音】に入り都筑さんとの出会いから始まったんですね。        
始めてテンカラ師との釣り行は私にとってカルチャーショックでしたヨ。   

いとも簡単に毛針を飛ばし、ポンポンと岩魚を上げる。都筑さんの技は目を見 
張るものがありましたネ。この辺りから私のテンカラに対する下地が出来てい 
ったものだろうと今なってそう思えるのです。               

 釣友の「秀」さん、PLAさんもテンカラ。都筑さんはテンカラの大ベテラ 
ンでしたがこの二人は、テンカラを始めてまだ日が浅いという。       
しかし私と釣り行したときは、もうすっかりテンカラ師でしたね。      

まだ日が浅いというのにしっかりとイワナを掛けていたからなー。それなら、 
自分にもテンカラが出来そうだと思ったわけ。そして、来シーズンからテンカ 
ラに移行するぞーと決心したんだよなー。                 

とどめは、野村さんかなー。東北OLM2の時タイイング教室で野村さんがい 
とも簡単に毛針をまいてしまった。これなら毛針も巻けそうだということにな 
ったんでよネ。                             

 テンカラ釣りをやるようになって思うのは、こんな楽しい釣りがあり、もっ 
と早くやっていれば良かったなー。何が楽しいって、こんな楽しい釣りはない 
ですよ。                                

 先ず、毛針を巻く楽しみがあるなー。                  

 いろんな毛針を巻いてみて、こんなお粗末な毛針でも岩魚や、ヤマメは釣れ 
るのかなーとか、こんな毛針で釣れたら面白いなーとか、ハックルは、胴は、 
テイルは、とか、色は、サイズはなんて考えながら、チビチビ飲りながら毛針 
を巻く。釣り場への夢が広がるんだよねー。                

毛針を巻くことも、まだまだ初心者だけど、それなりにうまく巻けたときはう 
れしいね。うーん、俺ってセンスがあるなーなどと一人でにんまりすることも 
あるわけ。                               

釣り行の前の晩に巻く毛針って、子供の頃遠足に持っていくおやつや、弁当を 
リックサックに詰めているときの心境に似てるなー。            

 エサの心配をしなくて良いのもいい。気の向いたときに巻いた毛針は、ベス 
トのポケットに入れ、車の中に放り込んでおけば、いつでも釣りに行ける。  
私のような不精者には打ってつけとも言えるようだ。            

会社の帰りに釣り場に直行という芸当もできるしね。以前、車の中にミミズを 
入れておいたところ袋の中からミミズが逃げて車の中がミミズだらけ、という 
こともなくなる。                            

 しかし、毛針の材料って高いよねー。でも色々欲しくなる。おかげで財布の 
中身は酸欠状態。色々買ったけど、これって生きているうちに使い切れるんだ 
ろうかと思ったりする(^^;;。 でも釣具屋に行くとついつい買っちゃうのかな。

 



 初めてヤマメを釣ったとき、以外と簡単に釣れたんだよね。しかし、うれし 
くてうれしくて完全に舞い上がってしまってたね。しかも自分で巻いた毛針で 
だからね。この記念すべき毛針は門外不出、大切にケースの中に収まっている 
わけー。                                

3月は、その他にもう1尾釣ったんで意外と簡単だなーと思い上がっていまし 
た。そのあとはずーっと釣れない日が続いたなー。 4月ゼロ。おかげで禁断 
症状というか、イライラの日々が続いたなー。               

5月に入り、初めての釣りは、秋田OLMだったけど、ここでも釣れなかった 
だけど、久しぶりに毛針に反応を示してくれた魚が居てうれしかった。    
だが、釣れてないことは確かで、イライラ度は上がるばかり。        

 あれは、仕事が速く上がる日のことだったっけ。15時に退社して頭の中は 
テンカラのことばかり。だから、釣り場に直行。会社から15分の渓流。   
このときは、渓流の魚は完全に活性化していたんでしょう。         

すぐに、パシャが来て大慌て。そのときは合わせられなかったけど次はしっか 
りと合わせて17Cmのヤマメ。そのあと2尾追加して3尾の釣果だったけど 
ヤマメの出た回数は10度位あって、打率3割というところ。今の私の腕では 
こんなもんだろう。

 最近連休があり、初日は単独行。二日目は「秀」さん、PLAさんと一緒し 
て釣りをしたけど、もう山形の渓流魚は、完全に活性化してしているようだ。 
毛針に対する反応は、目に見張るものがありましたねー。          
 
1日目、岩魚1、ヤマメ6、2日目も何故か同数、テンカラ一年生の自分とし 
ては爆釣と言っていいでしょう。                     

 テンカラの楽しさは、緊張感とスリル、これがたまりませんね。それとポイ 
ントの見極めかな。で、狙ったポイントに毛針を打つ(フワリと落とすが正し 
いのかな)。                              

だけど、思ったように狙ったポイントに毛針を落とすなんて事は、まだまだ先 
のこと。私の腕ではその辺に入れば合格といったところかな。        

ポイントに毛針を打って流す。流れる毛針に集中して合わせのタイミングをと 
る緊張感は、いいですね。エサ釣りとは違った緊張感があるなー。      

エサ釣りでは、目印の変化と、手元に感じる当たり(岩魚)で合わせる訳だけ 
ど、テンカラは、毛針に出たヤツに合わせる、毛針に出ると思われるところで 
合わせる。訳だけど、緊張感がまるで違うね。               

水面近くで反応するのを見て合わせるのは、かなりスリルがあって面白い。そ 
れで、うまく釣れたら最高の気分。特にヤマメの場合、一寸でも合わせが遅れ 
たら毛針に掛かってくれないのだから。                  

狙ったポイントで魚が出て、それっ、来たっで、合わせて、うまく針に掛かっ 
てくれたときの感激は、なにものにも代え難い喜びがあるね。        

 とにかくテンカラは最高。この次は、どこへ行こうかなー。毛針がどれにし 
ようか、考えるだけでも楽しい釣りテンカラ。もう私は、すっかりとテンカラ 
の虜になってしまいました。                       

 テンカラ万歳(^0^)/。                         



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