私自身、第2級アマチュア無線技士として無線局を開局し、日夜いろんな局と交信しています。 釣歴よりも無線歴のほうが長いくらいです。 アマチュア無線は免許を受けた人以外は使用することは出来ません。 それは皆さんよくご存じのことですが、最近は、大型車の運転手などが主になって無免許でありながら不法にアマチュア無線の周波数を占拠している悪質な例があとをたちません。 関東や関西ではこういう輩にほとんど占領されてしまっているようです。 ところで、厳密に言うと、山や源流でお互いの連絡のためにアマチュア無線機を使うのも、国際電気通信条約附属無線通信規則に規定されているアマチュア業務に違反にしています。でも最近は、警察でも「登山の際はアマチュア無線等を携行するように」と、堂々と啓蒙しているくらいですからどうでもよくなってるみたいですね。 さて、これから書くことは、アマチュア無線の免許をお持ちの方は既にご存じのことばかりですが、初めての人にはなかなかわかりにくいものですので、少々触れてみます。 渓流などへ無線機を携行する場合はハンディ機を持参します。 移動運用じゃあるまいし、重い固定機とバッテリーと空中線を担いでいく人はいないと思います。 第一、バッテリーなんか担いで渓流を登っていたら、あらぬ疑いをかけられてしまいます。 使う周波数は144MHzか430MHzが一般的。 緊急時、誰でもいいからとにかく電波を拾って貰える確率の高いのは144MHzでしょう。 バンド幅が狭い割には出ている人も多いですし、ワッチしている人も多いので、運用密度が高いバンドです。 また、仲間と連絡をするために常に同一チャンネルで待ち受けしたり交信したり、というような使用形態ならば、バンド幅が広い割合に出ている人が少ない430MHzのほうが適しています。電波の飛びとしては145MHzのほうがVHFですから若干はいいでしょうが、ハンディ機のアンテナと出力では、どちらでもそれほど違いはありません。 UHF・VHFが障害物に弱いというデメリットを考えた場合、同じVHF帯でも50MHzは波長が長い分だけ有利かもしれません。ただ、私の場合、野外はもちろん、シャックでもコンテストの時以外は滅多に50MHzは使ったことがないので、実際には谷あいでどれぐらい飛ぶのか想像がつきません。 ただ、普段の50MHz(6mバンド)は超ガラガラですから、万が一の緊急時にその電波を拾ってくれる人がいない、というのは大きなデメリットです。 ただし、コンディションが開けているときは、何処から出てきたんだろうとびっくりするくらいたくさんの局が出てきますし、そう言うときはかなりの距離を飛びますから、東北のSOSを九州の局が拾うなんてこともあるかも知れません。これはこれでかなり非効率的ですけど。 ハンディを揃えるならデュアル(144&430)バンドのものをお勧めします。144バンドは出ている人が大勢います。 430は場所によっては広域レピーターが使えるところが魅力です。 ただし、万能ではありません。 仲間同士で話そうとしても、谷あいなどでは、ロケーション的に1Kmも届けばいい方で、山を一つ隔てた別の沢にいる仲間と連絡を取ろうとしてもとれないことの方が多いはずです。 ましてや、SOSを出すときは、見通しの良い尾根筋まで登らなければほとんどキャッチしてもらうのは無理です。 その辺の処をようく把握して、仲間同士での連絡方法を決めておく必要があります。 ハンディ機のバッテリは出発前に充分に充電していきます。 その際、メモリ効果が現れていないかよく確かめていかないと、完全に充電したはずなのに、現地でスイッチを入れたら10分もたたないうちにバッテリー切れになってしまう、などということになりますので気をつけましょう。メモリ効果とは、充電地を完全に使い切らず(放電させず)に、充電を繰り返すと、電池として使用できる時間が極端に短くなる、という現象です。予備に乾電池で使える装備を持っていけば少しは安心です。 いまのハンディ機は4、5年前から見ても隔世の感があります。 ページ上部に掲載した写真は、左から順に6年前、4年前、今年の機械です。 6年前のものに比べると今のハンディ機は、大きさは半分以下、重さも3分の1程になっています。(97年現在) さて、万が一、緊急事態で、他人の助けが必要になった場合は、メインチャンネルで助けを求めます。 メインチャンネルは数多くの人が聞いていますので、電波さえ届いていれば必ずだれか見つかります。 メインチャンネルの周波数は、144MHzは145.00、430MHzは433.00です。 相手が見つかったら、相手の人にサブチャンネルを指定して貰い、速やかにそこに移ってから詳細な交信をします。 よほどの緊急性がない限りメインチャンネルを占有するのは避けましょう。
無線での交信の仕方、というのは決まりはありませんが、一定のルールみたいなものはあります。それを知らないと交信できないと思っている方が大勢いますが、緊急時にそんなことをいちいち文句を言う人はいませんから、自分の話しやすいように話をして大丈夫です。 ただし、慣れていないと、いきなりマイクに向かって喋るというのは意外に難しいものです。 普段から、誰かと交信をして、マイクに向かって喋ることに慣れて置いた方がいいかもしれません。 |
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