−その2−

【6月9日(土)釣って喰って】

朝、6時半起床。曇ってはいるものの心配していた雨も降りそうな気配はない。まぁまぁのOLM日和である。この分で行けば、楽しいOLMになることだろう。


北割Hさんお気に入りの小沢


寝ている間にRさんが到着していた。一年ぶりの再会である。
8時過ぎ、北割HさんとRさんと3人で駒ヶ根まで青河馬号を飛ばす。

実私が信州までやって来る理由の一つ、いや、最大の理由はアマゴの顔が見たいからである。それなのに昨日の木曽での釣果はすべてヤマトイワナであった。ということで、「どうしてもアマゴが釣りたいんだよぉぉぉ」という私のわがままで北割Hさんの地元である駒ヶ根へ案内して貰うことになったのである。

長野自動車道から中央道へ入り高速を走ること1時間。北割Hさんは、自分のお気に入りの小沢に私たちを案内してくれた。

一年ぶりのアマゴ
さすがに北割Hさんの隠し沢である。魚影が濃い。

竿をだした途端に、すぐにアマゴが挨拶してくれた。でも、ヘタッピーな私は、2度ほど空振りをしたのちに、ようやく3度めで念願のアマゴに逢えた。それはほんとうに可哀想なくらいにちいさいアマゴだったけど、アマゴはアマゴである。さっそく写真に収めたのは言うまでもない。

北割Hさんはダンディで気さくなひとである。そしてこの小沢を知り尽くしている。ポイントごとにどの辺に魚がいるか、何処を流せばいいかという的確なアドバイスをしてくれる。

そしてこの沢一番のポイントにやってきた。八寸はゆうに越えるアマゴが棲んでいるポイントだそうである。この小沢からすれば八寸は大きい。このポイントを土手の高いところからそっと覗くと悠然と泳いでいるのが見えることもあるらしい。でも、実際には釣れたことはないらしい。かしこいアマゴなのだ。私はそれを聞いて一刻も早くそのアマゴに逢いたい気持を押さえられずにもう毛鈎を飛ばしていた。


中田切川は豪快な川であった
澄んだ水の底で何かが揺らめいた。しかし毛鈎に反応はない。でも、何かがいる。2度3度と毛鈎を流す。4度目、ついに底にいたそいつは毛鈎に飛びついた。魚の重みが竿に伝わる。おお、大きい。
引き味を楽しみながら水から引き抜いてみると良い型である。北割Hさんの言うとおり八寸は有りそうだ。体をくねらせ全身で暴れている。これは絶対写真を撮らなければ。ラインをもち、魚をつかもうとした瞬間、そのアマゴは体を一ひねり、見事に毛鈎を外し、流れの中へ消えていってしまった。

やられた!それにしても大きかった。私は、野性的な暴れ方をしたそのアマゴに「失われた世界」に出てくる野生の美女ヴェロニカの名を与え、心の中でそのファイトを讃えてやった。

その後、完璧な北割HさんのガイドのもとRさんも釣果を得て、次は中田切川へ転戦。さっきの小沢とは一転、水量もあり元気のいい川である。週末でもあり比較的大きい川でもあるため先行者がいたが、それでもなんとかイワナの顔を拝むことができた。今日の釣果はアマゴ3匹、イワナ1匹。昨日からの合計で24匹になり、目標の25匹にあと1匹と迫った。ここで最後の1匹は明日へ譲ることにして、納竿。 安曇野のOLM会場へ向けて一路帰途に着いたのだった。



怪しい蘊蓄を傾けながらそばを食す
夕方5時、OLM会場に戻ってみると、知らない顔の人たちがたくさんいた。(^^;失礼なことではあるが、初めて逢う人たちばかりであるから誰が誰かわからない。

とりあえず、まずは1Qさんの手打ちそばを食わなければ!急いでそば会場へ向かったが、到着が遅かったためにほとんど売りきれとなっていた。それでも、無理をいって最後のそばをゆでて貰う。延命水で打った蕎麦はなんともバカウマであった。「信州信濃の新蕎麦よりもわたしゃあなたのそばが良い」なんて都々逸もあるけど、やっぱ「あなたのそば」より信州信濃の手打ちそばのほうがいいな、なんて考えてしまう。やはり色気より食い気が勝つのは年のせいだろうか。(^^;


荒川さんと撮影するOHOTAさん


ところで、我々が駒ヶ根から戻ってきている頃、参加者の皆さんは会場近くの烏川のイワナ池で三々五々フライを振ったり、烏川本流で竿を出したりしたようである。さすがはツリキチ揃いである。

中でも、太田さんといっしょに参加した荒川さんはちょっとの間に5〜6匹のイワナをかけたという。さすがはテンカラ20年の強者である、恐れ入った。

この荒川さんは非常に元気で憎めないオジサンだ。このたび、50歳を過ぎてパソコンを初めて導入するとのこと。ただ今、悪戦苦闘中らしいが、まもなく郁楓庵へも顔を出してくれるとのことで、楽しみに待っているところである。
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