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承前 【5】実技(振り込み動作) 実際の釣技を文章で表現するのは難しくて、自信ありませんが、さわりだけでも…。 振り込みはよく時計で表現されます。 いわく、ピックアップは12時で止め、振り込みは10時で止める。 確かにそうなんですが、半日も振っていると結構サマになってくるもので、難しく考える必要はありません。 コツは、「肘を体から離さないで、手首をあまり動かさないで」、そして、ピックアップはやや強く、斜め後方に振り上げるつもりで「振り込むときは前方へ押し出す感じでやや肘を伸ばしながら」(フォロースルーといいます)を実行して見て下さい。 フォロースルーが何故必要かは別の章に後述します。 ※ピックアップはやや強く、斜め後方に振り上げるつもりでというのが第一のコツ。振り上げるのです!この意識が大切です。振り込みはややふわーっとがコツなのですが、この間に実は正確には「ポーズ」が入ります。 ピックアップして肘を90度で止めた瞬間(竿をまっすぐに立てた時)毛鈎はどこにありますか? そうです、竿先は曲がって体のず〜っと後ろにあるのに、毛鈎はまだ体の真上あたりにないですか? 毛鈎が体の後ろの方に伸びるのを待ってから、前振り(振り込み)に移らないと,毛鈎はへなへなと足元に落ちます。 この、「ラインが伸びきるのを」待つ事を「ポーズ」といいます。難しそうですがやってみると簡単で、これがわかればあとは自然に飛ぶようになります。 振り込んでも飛ばないという人は大抵竿をぴゅんぴゅんと振っています。 |
| ピックアップ | ポーズ | 前振り | フォロースルー | 音のイメージ | |
| 飛ばない場合 | 1 | 0 | 1 | 無し | ピシッ ピュン |
| 距離が出ない場合 | 1 | 0.1くらい | 1.2 | 無し | ピシッ フッ ピュン |
| 理想的な飛び | 1 | 0.1くらい | 1.5 | 有り | ピシッ フッ フワッ |
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上記の表はスピードを適当にイメージ的に数値で表したもので、数値は単位時間のつもりです。(竿によってタイミングが異なりますので大まかにですが) ピックアップが1秒なら、ポーズは0.1秒、振り込み+フォロースルーは1.5秒で...という程度の意味あいです。 言葉では上手く表現できないのですが、ぴしっとピックアップしてぴゅんと振り込みしても上手く飛びません。 ぴしっとピックアップして、一瞬のポーズを入れ、腕を前方に伸ばしながらふわっと振り込む。(ぴしっ、ふっ、ふわっかな? (^^ゞ これが理想なのだと覚えて下さい。前振りして45度程度で竿をぴたっと止めますが、この時竿先がブルンと揺れるようでは前振りが強すぎです。 案外軽い前振りで飛ぶものなのです。 ※実際には、振り込んだあとはラインに適度な張りとたるみをキープしながら毛鈎を流す必要がありますので、徐々に竿先をあげることになります。 そして多少流してからピックアップするわけですからピックアップするのは、角度でいうとわずかです。 そのわずかな角度をぴしっとピックアップするだけですので、そんなに強く振り上げることにはなりませんし、前に振り込むのも軽くフォロースルーする感じです。 【6】実技(流し方&毛鈎操作) 振り込んだ毛鈎はどのように水面に落ちるでしょうか? 理想的な振り込みをしますと、毛鈎だけがポツンと水面上に落ちます。 ハリス全体が水面上に着いてしまうようではどこかが間違っています。 ラインとハリスの結び目が少なくとも空中でハッキリ目で見える状態にする事がコツです。ラインが水面に着くのはダメですし、ハリスべったりも好ましくありません。 毛鈎と、ハリスの一部だけが水面上にあるのが理想です。 そのように着水した毛鈎は流れに従い自然に流下するはずです。 毛鈎に何の操作も加えなければ毛鈎はゆらゆらと沈んでしまうので流下するにしたがい竿先を少しづつあげることが肝心なだけです。 毛鈎を見えるように保つとはいっても、毛鈎を水面上でずるずる引きずるような操作はやりすぎですからね(^^ゞ 水面下数pをゆらゆらと自然に流れる程度に竿先をあげるのです。 この状態を適度な張りとたるみをもたせた状態といいますが、これをキープするだけです。 特に毛鈎に操作を意識しなくても、そういう動作をすれば十分なのです(^_^) 但し、毛鈎を(距離を)流しすぎはダメです。 斜め上流に振り込んだ毛鈎が真横の位置を過ぎても流しているというのは意味のない流しです。 流す場所によって異なりますが、せいぜい1.5m程度流したらピックアップしましょう。 そうでないとピックアップ動作が上手くできません。 手返しよく一連の動作を繰り返す為には、流せる距離が限定されるのです。 【7】実技(狙い) ねらい通りに毛鈎が飛んで、瞬間、がばっと山女魚が出たらたまりませんね。(心臓ドキドキ) 最初の頃は、ねらい通りにはなかなか飛んでくれないものですが、コツは「コンパクトに振り込みをして、最長飛距離を予測して立つ位置をかえる」事でしょう。 最初は毛鈎を落とす位置をコントロールするのではなく、振り込みをする位置を変えるようにしましょう。 振込動作は常に同じ動作をするように心がけて、毛鉤を落とす位置が変わったら動作を変えるのではなくあくまでも立ち位置を変えることでそれ対応した方がいいと信じています。 ただし、飛距離のコントロールが振込動作で確実に出来るようになるまでは、です。 そうすることによって毛鈎の位置を見失うことが少なくできます。 振り込んだ毛鈎を探すのではなく、狙った場所に毛鈎を落とすのです。 これは自然に出来てきますので焦らないで大丈夫です。 大体の毛鈎の流れている位置はラインとハリスの結び目を見ていれば わかりますよね。 そこらへんで反応があれば合わせるという気楽な気持ちで臨みましょう。 毛鈎は見えなくてもよい、毛鈎の位置は魚が教えてくれるという言葉もあるくらいですよ(^^) 私たち【そうめにすと倶楽部】では、洗面器サイズのポイントにコントロール出来るようになれば大丈夫と考えています。 この程度には簡単になれます。 【8】実技(本当のポイント) テンカラのポイントは瀬です。深い淵などはテンカラにとってはいいポイントとはいえません。 瀬といっても、最大のポイントは、流芯と瀬脇の間の”よれ”です。”よれ”の上にふわーっと毛鉤を落とすことが出来たらしめたものです。 そして、浅場(瀬)に隠れ家となる底石があるかどうかで、判断すればいいと思います。 とにかくテンカラは瀬を釣るのだという意識を忘れないで下さい。 【9】あわせ テンカラの最大の特徴は,獲物(岩魚、山女魚、アマゴ)が毛鈎に飛びつく姿を見ることが出来る事です。 この瞬間、釣り人の頭の中は真っ白になり、心臓がキュンとなります。 初心者の中には、いくら飛びついてきても全然合わせることが出来ないという人がいます。 見てみると、早く合わせなくてはと緊張するあまり、かえって遅れたり、あるいは食いつく前に合わせたりしているんですね。 ※毛鈎に飛びつく渓魚は20匹いたが合わせることが出来たのは2匹だった… ※毛鈎に飛びつく渓魚は10匹だったが8匹合わせることができた… どちらがいいですか?! 毛鈎に人為的な操作を加えずに水面下を自然に流した場合は,渓魚の毛鈎に対する出方はゆったりしたものになり、くわえたのを見て合わせればいいだけでとても簡単です。 一方、毛鈎に派手な動きを加えて流したり水面上に完全に浮かせて流す場合には、渓魚の毛鈎に対する出方はすばやく派手になり、合わせが困難になります。 好みの問題もあるでしょうから一概にはいえませんが、出来るだけ自然に流して、ゆったり出るようにした方が成績は上がります。 ある程度成績が上がるレベルになったら、好みによってアクションを加えたりするのもいいでしょう。 でも、最初は自然に流すのが基本です。 10.レベルラインテンカラの特色 レベルラインは普通のテーパーラインに較べて、ラインの重さが半分以下ですので、自然に流すには最適ですし、ラインが重すぎてせっかく振り込んだ毛鈎がすーっと足元に寄ってきてしまう「おつり現象」がおきにくいことが特徴です。 この効果は非常に大きなものです。 流芯の向こう側を流れをまたいで釣ってみるとその違いがよくわかりますよ。(^^) 本流テンカラにはちょっと振り込みの点で難しい面もありますが、源流でテンカラを楽しむときなどは、レベルラインテンカラが絶対におすすめです。 なんといっても、源流では仕掛けの長さも短いわけですから、振込も極めて簡単すし、仕掛を枝に取られたりクモの巣でよれよれになったりしても、多少荒っぽく扱うことが出来ます。 高価なラインではもったいないですものねよ(^^ゞ 【11】最後に 紹介したように,レベルラインテンカラは手軽に楽しむことが出来る釣りです。実際にやってみると簡単ですよ。 清冽な流れに立ち,草木の香りを味わいながら釣りを楽しめるなんて最高です。 山菜やきのこの知識があるならもっと楽しい(^^) 間違って、木や枝を釣ったり、草むらに毛鈎が飛んでもいいじゃないですか。 たとえ、獲物を手にすることが出来なかったとしても、あなたはきっと満足できているはずです。 あなたの毛鈎に飛びつく渓魚を目にしたでしょ(^^) ←前章へ 次章へ→ |
