レベルラインテンカラ講座

【第7章】じらす

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毛鉤をねらったポイントに振り込むと、全然違った場所にライズする事があります。  
釣り人にとっては頭に来る光景ですが…。 でも、考えようによっては、遠く離れた場所への振り込みが刺激になっているわけでもあります。 こう考えると不思議な能力を持っているもんだと思います。

リズムを取るためと、ねらいを定めるために前後振りを何度か繰り返してから振り込む人がいます。 前方数メートル先のポイントにゆらゆらと渓魚が見えたとします。 そこで何度か前後振りをやってみると面白いですよ。

水面に毛鉤が落ちたわけでもないのに、水面に毛鉤がそんなに近付くほどの前後振りをやっているわけでもないのに、渓魚には明確な反応がみられる場合があります。ゆらっと動くんですよ。 何で感じるのか? 毛鉤が空中にあっても見ているのではないか?長い間の疑問なのです。

有名な冨士流テンカラでは、捨て針釣法があります。 これは、毛鉤で軽く水面をなでるように馬蹄型に捨て針を行ってから、本命のポイントに本命針を流すものですが、これはまさしく”じらし”です。 でも、初心者の場合にはやめた方がいいと思います。捨て針そのものを上手くやれないんですね。 不自然な刺激が強かったりして渓魚をおびえさせがちなのです。

先ほど、何度か前後振りを繰り返してからの振り込みについても、実はあまりやらない方がいいのではないかと思います。 初心者の場合はどうしても動作が大きくなりすぎるので、渓魚がおびえて逃げてしまうことが多くなるようです。 ですから、私は出来るだけ一度の振り込み動作で、しかも出来るだけコンパクトな振り込み動作で、ねらったポイントに振り込めるように努力した方がいいとお勧めしています。 竿の影が水面 
上を横切るだけでもおびえた渓魚が逃げるのはよく見られる光景ですよ。

さて、ついでですから有名な桑原流テンカラの究極の釣法、空中殺法について。    
”じらし”の究極の釣り方でしょうか。 何度か前後振りを繰り返して故意に渓魚に気づかせます。 そして、渓魚の上のポイントで毛鉤を水面に落とさずに上空10センチ前後で毛鉤をぴたっと止めるようです。 じらされた渓魚はたまらず空中にある毛鉤に飛びつくというわけです。 残念ながら私には経験がないのですが、これがねらい通りにできたらたまらなく面白いでしょうねえ(^^) 

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