
【第26章】補強編「23章(理想的振り込み)の補足」
実はこの方に限らず同じような趣旨の質問が数人からありまして、「なるほど、そういえば説明不足だったなぁ」と少し反省しています。
ある方から ![]()
「ラインとハリスの結び目を水面上に出したいのだけれどどうしてもハリス全体がべったりと着水してしまう。もち上げようとすると手元に寄ってくるおつり現象が防げないし、ラインが少しクシャクシャなのもイヤなんだけど、こんなものなのか?」
という質問を頂きました。
このテンカラ講座も25章で一応終了していますが、こういった質問に答える意味で、補強編として今までの内容をより詳細にかつ強固に説明をしてみることにしました。
実際これについては似たようなことを何度も書きましたので、しつこいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、でも未だに完全に説明しきれていない部分があると自分でも感じていますし、すっきりしない気持ちが少なからずあったものですから、この際もう少しキッチリと書いてみたいとも思ったのです。
上記質問に対する結論を簡単に云えば、理想的な振り込みが出来ていないという事がその原因でして、それについては講座の23章<理想的な振り込み>にそれに対処できるだけのテクニックを書いてありますのでそれを見ていただければ解決できるのでは? と思いますが、それだけでは身も蓋もないので、再度しつこく、詳しく(^^;;; 23章の内容を補強したいと思います。
それと、出来れば第23章も、もう一度見て下さい。 23章とダブる内容が多いのですけど、補完しあう点もあるかと思いますので...。
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理想は図1の形でラインが伸び、図2の状態を保つ事です。図1の状態で着水することが出来れば、着水後にラインがべったりと
水面に着水しない様に竿先を上げてコントロールする事は案外簡単ですし、しかもおつり現象もかなり防げます。 | ![]() |
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いままで、ワタシは軽く(ソフトに)振り込むべきだという書き方を多用してきました。というのは、飛ばそうという意識が強い余りに、どうしても力みがちになってビュンビュンと竿を振り回す方が多いからなのですけどね(^^;; でも、実は、前振りの(竿を振る)スピードというか、早さ(力)は早すぎても遅すぎてもマズイのです。 |
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10時から12時までぴしっと竿を跳ね上げ、そして軽く腕を前方に突き出しながら振り下ろして、10時半(45度)で止めてみましょう。止めたとき、竿先がぶるんと揺れますか?それでは力の入れすぎです。竿を止めたときに竿先に大きくぶるっと反動があるようではラインの引き戻しが起きてしまうので絶対にダメなのです。 竿先をすっと止めてあまり揺れない(反動が弱い)ぎりぎりの(振り込みの)強さを覚えて下さい。竿先の反動を抑えながら、出来るだけ強い力(スピード)で振り込めれば操作が楽なのは当然ですね。 これが、前振りに込めてもいい最大の力というか適度なスピードの目安になりますので、確実に把握して守って下さい。 *更に念押しの補足をば*
あまりにも柔らかすぎる竿ですと、反動を起こさせない様に竿先をすっと止めるにはごくごく軽〜〜〜い力でゆったりした動作でないとダメになってしまいます。ですから柔らかい竿では振り込みが難しくなるのです。普通の7:3調子の竿ならば多少力を入れてもすっと止まる竿が多いでしょうから、案外力を入れられ(スピードを上げられ)ますので少し振り込みやすいのです。
さて、反動で竿先が大きく揺れるほどに力を入れてはダメだという事は特には説明しなくてもおわかりと思いますけど...これも念のため。振り下ろした竿をすっと止めたときに、竿先に反動が出るような強い力で振り込めば、反動でいったん着水した毛鉤が水面からぴょんと手元方向に跳ね上がったり、引き戻しのおつり現象がきつかったり、ラインがしわくちゃになってしまったり、でうまくいきませんね。 ここで、(前振りについて)更に少し詳しく説明しますと....。 |
1.前振りが強すぎる場合
力を入れ過ぎて振れば、図3.の軌跡を描いて飛ぶために、ラインから着水してしまいます。 | ![]() |
| しかも、場合によっては竿先の反動からの引き戻しがきついかもしれません。風対策などで意図的に力を入れることはありますけど、それでも、竿先の反動が大きくなるような振り込みはしないのです。 |
| 2.前振りに理想的な力が入った場合でも角度が甘い場合 |
| 極端になると、図4.の様に反転してしまい、ラインは手元に反転してへなへなになります。 せっかくラインに力が乗ってピュンと飛んだとしても、水面から距離のある高さでループがとける場合(要するに振り込み角度が甘い)は、へなへなと力を失ったままで着水しますので、ラインがくしゃくしゃになります。 おつり現象も出やすくなりますし、ラインも水面べったりです。ひどいときには、当然手前側へ反転してくしゃくしゃになります(^^;;; | ![]() |
| 角度が甘い場合は、どのように力を入れても結局うまくいきません。図5.から図6.のようになります。 |
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| 3.前振りが弱すぎてラインにパワーが足りない場合 |
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この場合もダメです。 へなへなの状態でラインが伸びる訳ですから、いくら理想的な角度でラインが伸びたとしても結局はへたへたとそしてラインがだら〜〜んと垂れ下がった状態で飛びます。 ですから、たとえループを描いてラインが飛んだとしても、毛鉤から 水面にポツンと落ちる形にはなり得ません。 結局は図7.から図6.のような形になってしまいます...。
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つまり.....。
前振りの力(というかスピード)は、前述のように竿先に反動の来ないギリギリの力(スピード)で行い、腕を前方に軽く突き出しながら振り下ろし、45度で止めることが大事なことです。 |
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斜め後方(2時)にピシッと跳ね上げたラインが伸びきり、直線的に反転し8時方向に向かうのを助けるような気持ちで竿を軽く前方に突き出しながら振りおろす事でラインに(軽い力でも)パワーを乗せることが出来、毛鉤が理想的に飛ぶのです。この意識は大切です。 図8(1)のように、直線的に反転させるぞ!という意識を持つと、腕を突き出す動作がなぜ必要なのかがわかるはずです。ワタシは今までフォロースルーと表現してきたのですけど、これはこの意識を持って振るならば、自然にそうなるはずなのです。 | ![]() |
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図8(2)はレベルラインテンカラではダメなのです。 ピシッと後ろ斜め上に跳ね上げたラインが直線的に反転する力を利用する意識をもって振り込み動作をする事で、軽い力での前振りでピュンと飛ぶのですよ。 この意識を持つのと持たないのとでは動作に大きな差が出ます。 |
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バックキャストについて触れますと、理想的には図9.の形なのですけど、とは云っても実際にやってみると、斜め後方(2時)にピシッと跳ね上げたラインが綺麗に伸びきるというのは難しいですね。 でも安心して下さい。実際には図10.の(1)程度でも充分です。あるいはこのように、真上に伸びるの(2)もまあ大丈夫です。一番ダメなのはこういう(3)形です。 どのように軌跡を描いて飛ぶかを想像すると何となく理由はわかるでしょ(^-^) | ![]() |
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毛鉤の操作は振り込み次第で簡単にも難しくもなります。
確かに、レベルラインで理想的な振り込みが出来るようになるまで難しいものでしょう。でも、いったんマスターしたらあとは非常に簡単です。
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訂正のお知らせ 99渓流テンカラ倶楽部(廣済堂出版)に私の釣行記が載っているのですが、この中の119頁の小見出しに 「レベルラインは跳ね上げがコツ。2時で止めた竿を8時まで」とありますが、これは校正ミスです。 正確には「竿」ではなく「ライン」と読み替えてください。つまり、2時方向に跳ね上げたラインを8時方向に振り下ろすというのが正解です。竿自体の跳ね上げは、あくまでも12時直前まで、振り下ろしも10時30分(45度)で止めてください。 |
