| 冨士流 冨士弘道さんとの釣り
先日(6月8日)機会があって冨士さんと山形のとある渓でご一緒出来ました。
冨士流テンカラのVTRは何度か見たことがあるのですが、本当のところは生で見ないとわからないものだなあ...というのが実感でした(^^)

冨士流といえば、.....。 馬蹄型に捨てバリをしてから本命バリを流す。毛鉤は逆さ毛鉤で沈め釣りラインは冨士流のテーパーラインというイメージしかわかないでしょう?皆さんも。

となると、第一の疑問は?

たるみを攻める場合ならともかく、流れのある渓流では馬蹄型の捨てバリなんて出来るはずがない場所がない...という事だと思います。

そういう訳で、実はワタシ、多少試す気持ちがありました(^^;; ですから、水が流れがとにかく綺麗で少しでも釣り人が変な動作をすると気取られてしまって、サッと魚影が走って一巻の終わり..という多少気難しい渓にご案内したのでした(^^;;

結論をいいますと....。

1.いつもいつも捨てバリをする訳ではない
2.しかも馬蹄型に限る訳ではなく同じピンポイントに数回..という事もある
3.瀬尻が渓魚の出る(釣れる)ポイントとすると、その瀬尻付近のその同じ場所に数回ぽん
ぽんと捨てバリを行い、本命バリはその少し上流から流す
4.いつもいつも捨てバリをやる訳ではなく、瀬尻とか出るだろうと予測したポイントに多少
水深がある場合にのみ捨てバリを行うのではないか?
5.浅瀬では捨てバリは一切行なわずに、普通に振り込みをする
6.毛鉤の着水が少し強目なのは、注目させる狙いがある?
7.基本的には瀬狙いで、大淵はパスする。粘らないでポンポン遡行する
8.着水したら流れなりに流す。毛鉤はかなり沈めるのでギャラリーにはほとんど見えない。
渓魚の反応はわかる程度の深さではあるのでしょうけど...ね
9.沈めた毛鉤の誘いについては誘っているともいないともわからないほど微妙

捨てバリの目的は「じらし」あるいは「チラリズム」にある訳です。が、あまりに派手にピシピシとやったとしたらですが、かえって渓魚を怯えさせてしまう事にもなりかねない訳です。ですから、それをやるのは多少水深がある場所しかやらない..というのを判断
基準にしているのだろうと解釈しました。 一方であまりにも深い場所では無効なのでそこは流さないと...。

これをご覧の方で冨士流のパーフェクトラインを使われたことがある方もいらっしゃるでしょうねぇ(^^) ワタシももちろん持っていますし、春先には使うこともあります。 が、いくら軽いとはいえテーパーライン特有のラインの重さは避けられませんので、おつり現象もありますし普通に振り込むと飛びすぎて毛鉤がどうしても勢い余ってビシッと着水してしまいがちです。

が、この着水の勢いが適度な刺激で、捨てバリの代わり...という判断があるのではないかと推察しました。 ですから、一見同じような振り込み動作に見えても、実は着水の強さは絶妙にコントロールされているのではないかと思いました。

そういう意味では、冨士さんの水準(境地)にたどり着くのは簡単なことではないなあというのが正直な実感なのです。
が、逆に言えば<刺激なんかしなくても渓魚は毛鉤に気づくものだ>というのがもしも正しいのならばですが、これはもうレベルラインテンカラが圧倒的に有利だと思います。とはいえ、ワタシも刺激を与えたい時があって、その場合には故意に少しピシッと振り込みを行う事がありますけどね(^^;;

こういう事がわかったのは、実は同行者に冨士流のお弟子さんがいて、しげしげと見比べる事が出来たからなのです。

冨士弘道さんの釣り姿を見ただけではわからなかったでしょう。お弟子さんもほとんど同じ振り込みなのに師弟の釣果に差が出る。狙うポイントからの違いは当然あるのだが、それだけではない差がどこにあるのか...を理解する事が出来たのはしげしげと見比べる事が出来たからです(^^) 一緒に見比べる事が出来なければ、着水の強度にかすかな違いがある事など全く気が付かなかっただろうと思います。

つまり、もしかすると、冨士先生の振り込みは渓魚への刺激になり、お弟子さんのそれは渓魚を追い込んでいないか?..という事なのです(^^;; 本当に微妙な強弱があるのだなあと思った次第で、これを極めるのは難しそう(^^;;

本題に戻ると...。

ワタシが想像していた以上に冨士流では毛鉤を沈めるので驚きました。 脇で見ていても、毛鉤がどこにあるのか想像するのも困難なくらい(^^;; それでも、渓魚の反応を目で見て合わせるのは同じですけど、何というか100%いつもいつも毛鉤が見えていないと面白くないという方には不向きですね。見えなくても、毛鉤がどこあたりにあるかがわかっていれば十分だ..という方にはお勧めですけどね。

でも、ドライで100%渓魚の出が見えて、毛鉤を口に咥えた瞬間に合わせるというスリリングな釣りを楽しみたい方にはちょっと不向きかなあ(^^;; ともあれ、逆さ毛鉤の沈め釣りの威力には本当にビックリしました。

それにしても、冨士弘道さんのテンカラはすばらしかったし楽しかった(^^) ワタシが長年かけてようやく理解できたポイントを一目で見抜きポンポンと掛けていくんですからねえ。ポイントが自然に<わかる>んですねえ(^^) けど、テーパーラインとレベルラインの仕掛けの違いはあれども、渓の読み方やポイントの探り方などは全く同じでしたので安心しました。

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