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1/5000(その二)
テンカラには目覚めてしまったものの、すぐにシーズンオフに入ってしまいました。
例年ですと、あまり禁断症状(^^;;はでないのですけど、その年は釣りに行けないのが特に辛く感じられる年でしたね。

で、気分転換&暇つぶしに毛鉤を巻き始めました。 毛鉤のマテリアル&道具類は、当時山形ではフライショップというような店はありませんでした(あったのかもしれませんけどわからなかった)ので多少苦労しましたね。

でも、何とかハックルは白いのを買い求め、息子が小学校で孔雀の飼育係でしたので孔雀の羽をどっさり入手出来たのだけは覚えています。バイスなんかはどうしたのか記憶がないんですけどね(^^;;

テンカラは始めたばかりで、どういう毛鉤が有効なのかも全然わからない状態でしたし、道具も不揃いでしたし、参考書も不足していたと思います。でも、じっとしていられなくてとにかく巻いてみました。 とはいえ、自信がある毛鉤なんてない訳ですから、適当に巻いてはみたものの、せいぜい数十ヶ程度だったと思います。 自分でもあきれるほど稚拙な毛鉤だったとは覚えています(^^;;

そんなことで時間をつぶしながら解禁日をじりじりと待っていたのは本当ですけど、解禁日からテンカラを振った訳ではないのです。テンカラというのは6月頃から活性が高まってからの釣りだと信じて疑わなかったし、残雪の残る渓でテンカラを振るのは季節はずれのような気がしていたのですかね〜〜。 まあ、とにかく餌釣りでも釣りが出来るという事で焦りは無くなっていたのでしょうか。

そして、6月。ようやくテンカラ修行の渓、馬見ヶ崎川に行きました。 孔雀胴に白いハックルの不格好な毛鉤を結んで釣り始めたのですけど..。 不思議なものですね。 自分の毛鉤で釣ったという感動は何と云ったらいいのでしょうか?!

今まで釣っただろう5000匹以上の内のたった一匹であっても、これも忘れ得ぬ一匹なんですよ(^^) あの時あの場所で、あんな風にして釣ったと今でもハッキリ覚えているのです。

釣り上げた山女魚を手にのせてしばらく立ち尽くしていました。 「釣れちゃったよ」...と何度もつぶやいていたと思います(^^) 最初に毛鉤で釣った一匹と同じくらいの感動がありましたね。 ですから、私にとっては忘れ得ぬ1/5000が2回あるのです。

自分で巻いた毛鉤で釣ったというだけのことなのに、何故あんなにも感動するものなのか不思議なくらいですけど、これは事実です。 毛鉤は少々不出来でも問題ありません。 禁漁中の憂さ晴らしにはもってこいです。 未だ自分で巻いたことがないという方には是非お勧めしたいものです(^^)
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