テンカラ講座番外編

テンカラ雑記帳


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針葉樹の渓、落葉樹の渓

ワタシは根っからの釣り大好き人間でして、山菜とかキノコを覚える余裕もなく釣りにのめり込んできた人間ですので、草花の名前とか樹木の名前、キノコなどなど全く知識がありません。でもそんな人間でも思うことはあります。

針葉樹の林って、少し冷たい感じがしませんか? 生命の息吹が乏しいと感じるからかもしれませんけど。 杉林では大抵枯れ葉(枝)が足下に堆積しており、足下から生えてくる草木の何と少なく貧弱なことか。

それに対して、ブナをはじめとする広葉樹の林の明るさ豊かさは本当にすばらしいと感じてしまいます。足下が落葉で満たされ、その中からいろんな芽吹きがあり、ふかふかする林を歩くと気分爽快ですねぇ(^-^) なぜこんなにも違うのでしょうか?

数年前、ある風の強い日の事。ハッと気がついた事があります。 風が強く吹き、落ち葉が舞っていました。踏み固められた山道の表面をサラサラと何かが風に流されて動いているのです。 よく見ると、それは杉の枯れ葉のなれの果てとでもいうか、要するに杉っ葉が枯れて腐らずに細かく千切れたりした断片(粉)だったのです。 ああ、こういう針葉樹の葉というのは土とこれほどまで一体化しない存在だったのか!と驚いたのでした。まるで土の上にあるゴミのように見えたのです。

もちろん針葉樹の存在は人間にとっては有用な資源でしょうけど、自然界に少しなじみにくい存在なのかな?と漠然と思ったものでした。 厳とそびえて侵入者を遮る神韻の気をもつ杉が神社にあるのは当然でしょう。なるほど、杉は(バリアを張り)神社を守っているのだと気が付きました。

渓にあって遡行すればすぐ気づく事ですが、杉の枝が折れて水底に沈んでいてその緑がいつまでも消えずにいるのは不気味です。そして、それはやがて色あせて茶色には変色しますけど、いつまでも形をとどめるのですね。それは葉に含まれるある成分のせいだと聞きました。それが分解を遅らせるのだそうですね。地上においても虫などを寄せ付けないので分解が遅れるのもその成分ゆえとききました。これがバリアの正体でもあるのでしょう。

一方、落葉樹ではどうでしょうか?
地上ではもちろん渓においても、落葉は自然に腐ります。その養分はバクテリアや川虫類を育てその川虫を食べて渓魚は育ちます。 こんな自然の連鎖ができあがるらしいのです(^-^)

ですから、釣り人であるワタシにとっては針葉樹の渓は貧しい渓であり、落葉樹のそれは豊かな渓なのです。 一度渓の周りを見渡してみて下さい。そして落葉樹の渓の豊かさを感じ取ってもらいたいのです。

蛇足かも知れませんけど、...。
月山、湯殿山水系の渓に行くときには月山新道を通り月山沢を見下ろす橋を渡ります。そして雨の日や雨後はいつもその沢を見て目的の釣り場の渓の状態(水量)を推定しています。とにかくこの沢は大雨が降ったらほとんど濁流になります。中位の雨でも濁りが入り始めるのです。 ですから、ここが笹濁りくらいならば目的の渓は絶対に大丈夫だし、ここの濁流の程度で目的地の判断もつくのです。

長年渓流釣りに親しんできて、最近ようやく濁りの入りやすい渓と濁りに強い渓があるということに気が付くようになってきましたけど、どうやらそれのキーワードは広葉樹林のようなのです。

濁りの入りやすい渓は近年林道工事が行われて荒廃した場所とか、針葉樹林に囲まれた渓に多いようですね、経験では。物の本によれば、ブナに代表される広葉樹林の保水能力と、針葉樹林のそれとは比較にならないくらいの大きな差があるとのこと。 ですから、ブナの原生林では雨が降っても急激に増水し急激に減水するという場合が少ないと云われます。 夏枯れでも一定の水量が残るはその為ですね。

ですから渓魚にとってどちらの渓が生息に適しているかは明らかですよね(^-^)

以上は全く素人の記憶や推測を元にしていますので間違いがあるかとも思いますけど、杉林の続く渓で楽しい釣りをした経験は未だに無いのは事実です。 今では周りが針葉樹の渓では最初から釣りませんね。 釣果の上からも大きな違いがあるものですから...(^-^)

いま、瀬音(ニフティー釣りフォーラム)では瀬音の森の運動とかいろんな活動が行われつつあります。ブナを守り、自然を守ろうという運動です。 一人でも多くの釣り人に興味を持っていただきたいと思います。

瀬音の森HPはこちらから
                                       


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